あこがれのヒラスズキ! ポイント選びで釣果が変わる
ヒラスズキを確実に釣り上げるには、ヒラスズキが潜んでいる場所をしっかりと突き止め、そのポイントを的確に攻める必要があります。
あこがれのヒラスズキに挑む際に、その釣果を左右するポイント選びのノウハウをご紹介します。
ヒラスズキの生態
ヒラスズキはやや暖かい海を好み、暖流の影響下にある外洋に面した沿岸に生息しています。
日本では太平洋側は房総半島、日本海側は能登半島から南側の、屋久島までの範囲に分布していますが、まれに沖縄でも釣れることがあります。
沖にいるヒラスズキは夜になると餌を求めて浅場に入ってきて、潮通しの良い岬などにある磯際、根周りに潜んでいます。
季節を問わず釣ることが可能ですが、最も狙いやすいシーズンは西から南西にかけての暖かい風で時化ることが多い春です。
磯では打ち寄せる波が岩に当たって砕けるサラシと呼ばれるポイントで多く釣れます。
サラシの内部では海中の酸素量が豊富なのでベイトとなる小魚たちが集まり、そこにヒラスズキもやって来ます。
そのため近年ではこれを狙うルアーフィッシングが人気を呼んでいます。
ヒラスズキの釣り方の基本
ヒラスズキは群れで行動していることが多く、ラン&ガンで連続的に釣ることができます。
釣れ出すと数投以内にバイトする確率が高いのも特徴です。
その際はポイントにしっかりとルアーを通すことを意識します。
これがヒラスズキを狙うときの基本スタイルです。
最重要ポイントであるサラシ
サラシはヒラスズキのルアーゲームで狙うべき最重要ポイントです。
しかし、どんなサラシでも必ずヒラスズキがいるわけではありません。
では、どのようなサラシならヒラスズキが潜んでいるのか。
観察するときは、青と白のコントラストがはっきりしていて濁りがなく、泡がすぐに消えないで、ある程度厚みのあるサラシを探すことです。
水深は浅すぎず、3m程度はあるポイントがおすすめです。
ヒラスズキはそのようなサラシの下にいて、上を漂うように泳ぐベイトを捕食します。
そのためルアーをサラシの中に通し、漂わせるように留めるのが効果的です。
ヒラスズキの隠れ場シモリ
磯にある沈み根のことをシモリと言います。
厚くて消えにくいサラシの下にこのシモリがあれば、そこがヒラスズキの隠れ場となっている確率はさらにアップします。
サラシとシモリが同時にある場所を探し当てて、そこにヒラスズキが隠れていることをイメージしながらルアーを投げてみましょう。
離岸流
カレントとも呼ばれる離岸流は、海岸に向かって寄せてくる波が沖に戻ろうとするときに、一箇所に集まって沖へと向かっていく強い流れのことです。
離岸流はベイトとなる小魚たちの回遊ルートになるため、これを狙うヒラスズキが待ち構えていることがあります。
磯では近くにサラシがあり、さらに離岸流に乗ってサラシが沖へと運ばれているような場所がヒラスズキの狙い所となります。
このことも意識してみてください。
ヒラスズキの釣果に大きく影響するポイント選び。
それを見つけるのはそう簡単ではありません。
しかしその分、予測が当たったときの喜びはひとしおです。
安全に気をつけながら最適なポイントを探り、大物を引き当ててみてください!