PEラインの劣化を防ごう!! 長持ちさせる3つのポイント
ソルトルアーや投げ釣りでよく使用されるPEラインには耐摩耗性が低いという弱点があります。
劣化が進むとますます傷つきやすくなり、ラインブレイクの原因となってしまいます。
PEラインの劣化を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
ここではPEラインを長持ちさせるための3つのポイントを紹介しましょう。
PEラインが劣化するとどうなる?
PEラインはナイロンやフロロカーボンのラインに比べると2倍以上の引っ張り強度がありますが、その反面、耐摩耗性は低く、傷が付きやすいという弱点があります。
これはもともとPEラインが極細のポリエチレン素材の糸を複数本、編み込んで作られているためで、水中の障害物などに擦れるとその細い原糸が切れることがあります。
PEラインが劣化してくるとさらに傷が付きやすくなり、ちょっとしたトラブルがラインブレイクにつながります。
劣化したPEラインは切れやすいということを覚えておきましょう。
PEラインが劣化する原因
では、PEラインはどのようなことで劣化しやすいのでしょうか。
主な原因としてまず挙げられるのは、釣行後の塩や汚れの付着です。
PEラインは水を弾くので海水に浸されても水はほとんど付着しませんが、塩分などが編み込まれた繊維の隙間に入り込むことがあります。
特に塩は乾くと結晶化してラインを傷つけ、泥などの汚れも同様にラインを構成している繊維に傷をつけてしまいます。
ほかには摩擦の積み重ねも劣化をもたらします。摩擦が繰り返されるとラインの表面が毛羽立ってくるのが分かることもあります。
特にロッドのガイドやリールのスプールエッジに傷があるとラインに負担をかけることがあるので要注意です。
ラインをきれいに保つことと同時に、ロッドやリールがラインを傷つけていないかどうかもチェックしておきましょう。
PEラインの劣化を緩和するための対処法
PEラインが劣化するのを完全に防ぐことはできませんが、手入れをすればある程度、長持ちさせることが可能です。
PEラインの劣化を少しでも遅らせるためには次のようなケアをしましょう。
洗い流す
釣行から帰ってきたら、リールに巻いたPEラインをよく洗いましょう。
洗い方はリールのドラグを締めて水の侵入を防いでおいて、リールごと水道水で水洗いするのが簡単です。
あるいは、リールのスプールを取り外す、または空のスプールにラインを巻き取ってから、洗面器などに水を張ってその中に浸しておくという方法もあります。
乾かすときは日に当てると劣化が進むので陰干しをするようにしましょう。
コーティング剤を吹きかける
PEライン用として売られているコーティング剤を使うのも効果が期待できます。
コーティング剤を塗布するとラインの摩擦係数が下がるため、摩擦による劣化を遅らせることができます。
コーティング剤はスプレー式になっているので、リールのメンテをするときなどにスプールを取り外してシュッと吹きかければOKです。
また、リールのガイドにも吹きかけておくと、滑りが良くなる効果があります。
強度が高く、高性能なPEラインですが、使い続けていれば劣化していくことは避けられません。
長持ちさせるにはロッドやリールに問題がないかチェックすること、塩や汚れを落とすこと、コーティング剤を使うことという3点を心がけるようにしましょう。
また、手入れを続けていたとしても、長くても1~2年経ったら新しいものに買い替えることをおすすめします。