用途に合わせた改良が進む!PEラインのメリットとデメリット

ラインには主にナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインの3種類があります。それぞれの特徴を把握することで、自身に合ったラインを選ぶことができます。そこで、ここでは「PEライン」を取り上げて、使用するメリットとデメリットを紹介します。
PEラインとは
ナイロンラインやフロロカーボンラインが単線のラインなのに比べて、PEラインは極細のポリエチレン素材の原糸を複数本、編み込んで(撚って)1本にして作られるラインです。
PEという名称もポリエチレン(Polyethylene)から取られています。原糸の本数は4の倍数であることがほとんどで、多くは4本か8本を使って製造されます。
釣り糸として普及し始めたのは20年ほど前からで、ナイロンやフロロカーボンよりも新しい素材のラインです。
PEラインは主にソルト(海水)ルアーや船釣り、投げ釣りで使われています。また、餌を付けずに針で引っ掛けて釣る掛け釣りにも用いられます。
PEラインのメリット
PEラインを使うことにはどのような利点があるのでしょうか。主なメリットを見てみましょう。
感度が高い
最も大きな特徴は、伸張性が低い、もしくはほとんどないために高感度であることです。魚がかかった感触が直接手元に伝わってきてアタリがとりやすく、針掛かりの悪い魚を釣るときや、ルアーフィッシングでこの点が高く評価されています。
強度が高い
同じ太さのナイロンやフロロカーボンと比べると、PEラインは強度の高さで飛び抜けており、ナイロンラインと比べると、少なくとも2倍以上の引っ張り強度があります。ということは同じ強さが求められるシーンで、ラインを半分程度に細くできることになります。投げ釣りなどでは細くできる分、遠くへ飛ばせるようになります。
PEラインのデメリット
一方、デメリットはどうでしょうか。こちらも把握しておきましょう。
耐摩耗性が低い
引っ張り強度は高いものの、耐摩耗性は低いのが弱点です。細い繊維を組み合わせて作られているため、傷つきやすいことがその原因です。岩や植物の根で傷つく根ズレにも弱く、魚の歯による歯ズレなどでも傷が付いて切れてしまうこともあります。
波や風の影響を受けやすい
PEラインは水に比べて軽く、浮きやすいという特徴も持っています。そのため波の影響を受けやすく、慣れないと取り回しが難しいと感じるでしょう。また、しなやかさはあるもののコシがないため風にも流されやすく、向かい風で投げるときなどに苦労することがあります。
結束部が弱い
結束強度が弱いのも難点です。結束強度とは結束したときの結び目の強さのことです。ラインにおいて最も負荷がかかりやすい部分でもあり、結束部が弱いと糸切れが起きやすくなります。PEラインとリーダーなどとの結束もしっかりと行う必要があります。
デュエルではPEラインのデメリットを補う高比重で耐摩耗性が強い「Armoredライン」を開発しており、さまざまな場面で活躍しています。ぜひ一度製品ページをご覧ください。